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第1講座  5年先を見据えた財務・後継者づくり
講師:株式会社アルス 柴口敏一氏
 今回の経営管理者講習会は柴口敏一氏の「銀行員が見る中小企業の後継者問題」と題した講演を聞かせていただきました。
個人的にも一度、柴口氏の講演を聞きたくてなかなかタイミングが合わずにやっと講演を聞くことができて勉強になりました。
講演の前半では銀行の資産査定のお話から5年後の財務管理の方法など銀行と企業の上手いお付き合いの仕方のお話しをしていただきました。
その中でも4年後に迫ってきている東京オリンピックの後の中小企業の経営状態の管理に関してや連帯保証人に関することなどわかりやすいお話が聞けて勉強になりました。
そして、5年後の「事業計画書」や直近の「事業性計画書」の書き方などは「黒字の事業計画書」じゃなければダメとか「気持ちをプラス」して銀行に好印象を与える計画書を作りましょうなどのアドバイスをいただき勉強になりました。
お話の後半では後継者育成のお話をしていただき、銀行の後継者イベントは注意したほうがいいとのお話がありました。後継者が銀行に試される場所なので軽率なお話などは融資を取り消される場合があるので注意したほうがいいとお話がありました。事業承継後の3年間は銀行の見る目が厳しいので色々な意味で注意したほうがいいとアドバイスもいただきました。
企業と銀行そして後継者その先には相続対策など企業の未来を見据えるための素晴らしい講演でした。

有限会社銀洋舎 小黒一也
柴口敏一氏
第2講座  これからを担う子供たちの教育から経営を学ぶ
講師:花まる学習会 代表 高濱正伸氏
 今回の経営管理者講習会では「2021年を見据えた経営〜新たな価値の創造」ということでしたが、そのテーマに沿いながら3つの講義がそれぞれ違った側面からのもので2日間ともに大いに勉強になりました。
そんななか、第2講義の高濱先生の講義も自ら実践され、経験されたからこそ熱く語れるエピソードがとても心に響く講義でした。また、私も「黒い箱」と「赤い箱」の2児(共に男子!!)の父なのですが、まるで自分の家庭を見て頂き、共感しながら教えて下さっているようなドンピシャな感覚で聴くことができました。
 第3講義でも将来の社会を見据えた会社の戦略を考えましたが、今の子供たちにはさらにその先の未来を生き抜かなければならない胆力を身に付かせねばならず、今回親としてメディアなどに惑わされない「飯の食える」子育ての道筋を学ぶことができたと思います。父親としては個人的に以下のことを心がけてみたいと思います。
 @2人目ができてから上の子に制限をかけてしまっている感があるので、
   チャレンジさせる接し方に変える
 Aカウンセリングマインドを実践する
 B嫁の言葉に頷き、目線を合わせる
 C近くの義理両親やアイドル、近所のママ友といった安心カードに共感する
 D青い箱に切り替わった時には男として社会を教える(これは楽しみ!!)
また、高濱先生の講義には会社の中で置き換えてみると学ぶべきところが多くありました。
弊社でも「心の折れる」若い社員、トラブル耐性に弱い社員が増えているように感じます。しかしその責任はその子達にあるわけでなく、親や社会にあります。その子たちを責めるのではなく、共に働く仲間として彼らを認めながら強くしていく責務が今の上司には課せられています。
先生のお話の中に日報システムがありましたが、私の店にも毎日の社員ノートというのがあります。その日の売上などの業務連絡もありますが、それに加えてお客様に喜ばれた事例やスタッフ育成に絡めた成果などを些細なことでも書いてもらう仕組みにしてあります。自分で書くことによって、進んでいる方向とそこにたどり着くまでの小さな成果の積み重ねの大切さを確認してもらうのです。私はそれを読み、状況を把握しスタッフに感謝するなどしています。
このノートに読む側が把握しやすいように短くてもキチンとした文章を書ける社員は確かに朝礼などでエピソードを交えながら、自分の言葉でしゃべることができます。そういう社員は次第にリーダーシップを発揮するようになり、死地を何とか乗り越えようとしてくれます。弊社の社内研修に置いてもグループ討議から発表させる時間を設けていますが、今回の講義で言語化する価値の高さを再認識しました。
これまでのクリーニング業界は男社会度合が高いと感じています。それなのに若い男性社員よりも女性社員が強い傾向があり、これからその女性の社会進出が増えることを考えると、女性顧客ニーズ獲得のためにも女性活用は急務であると感じています。
ついつい制度の事ばかりに気を取られますが、まずは性差が違う認識を互いに持つことが必要であると感じました。女性は男性に比べて体力勝負というわけにはいきませんし、先のことが見えないと心配になります。キャリアステップの仕組みづくりなどもありますが、同時に女性特性を理解した上で接することが最重要であると感じました。
最後に今後以下のことを個人の課題として行っていきたいと思います。
 ・女性社員の細かな変化に気付きリアクションすること
 ・トラブルを抱えていそうな時は、カウンセリングマインドで親身に話を頷きながら理解しようと
  聴くこと
  分かろうと努力をし、相手がそれを感じると共感になり、女性は男性に協力してくれる
 (心の底で感じたこと、思っていることを言わせないと、優秀な女性ほど病んでしまう)
・性差の違いを理解し合う社内研修を行えるように勉強する

株式会社ニック 川崎 泉
高濱正伸氏
第3講座  2021年の大変革期を見据えた経営のあり方
講師:(株)ZENブランディング 代表取締役 高木文堂氏

 『生産年齢人口減少に伴い、数百万人規模の移民を受入れる等の政策を推進しない限り、2021年以降、日本経済は長期衰退期に突入する!!』日々の業務に追われ、5年後どころか半年後の事もじっくり考えたことがなかった私にとって、とてもセンセーショナルな内容でした。
 ZENブランディング・高木文堂取締役は外交官、金融専門の国際弁護士、福井県会議員等々、各方面で活躍してこられ、経験と経験に裏打ちされた知識をもとに2021年の大変革期に日本で何が起きるのかを解説し、さらに「シナリオプランニング」という手法を使い、生き残りをかけたビジネス戦略立案の方法をワークショップ形式でご講義くださいました。
 経営管理者講習会の参加メンバーは、すでに労働力の減少に頭を悩ませており、5年後、15年後、クリーニング業界をとりまく環境変化にどのように備えるか、事業を継続するために真剣に議論を重ねる姿に圧倒されるセミナーでした。

日本ソルベイ 勢田

高木文堂氏
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