第1講座 願望実現セミナー |
平本 あきお 氏 |
経営管理者講習会を5・6年参加させていただいておりますが、今回のような体感型のセミナーは今までなかったと思います。
講習会終了後、とても清々しい気分になりました。
当初「ペンを持ちレジュメを見ながら講師が説明をする」そのように想像をして席についていました。
講習が始まり、平本氏の口調・テンポなどとても伝わりやすく、クリーニングの一般消費者としての意見も織り交ぜながら分かりやすく聞かせていただきました。
それよりも、机・椅子を移動し、参加者の方々のいろいろな体験談を聞き、さらに自分自身、過去の入社当時の事・良かった事・悪かった事・好きな人・嫌いな人などなど社内では人に話す機会など無いようなことを、口に出し話が出来たとてもいい機会だったと思います。
本来、会社に戻り部下達と人間関係を築き、指導していくためのスキルを学ぶのが目的だったのでしょうが、私自身カウンセリングを受けたような気分になり、自分自身を見つめなおす良い時間になりました。
今後の人生にも役に立てて行きたいと思っています。
(藤尾 晃) |
|
|
第2講座 ヨーロッパ視察報告 |
西川 芳雄 氏 |
ベルギー王国の新業態であるアイロニングショップについて報告いただきました。
ベルギー王国の人口はおよそ1,050万人でクリーニング店は約740店舗、1店舗平均の年間売り上げは3,176万円、スーツのクリーニング料金は2,640円、ワイシャツが463円で、最低時給額は840円ということです。
“アイロニングショップ”は、2006年に政府の雇用対策としてスタート。家庭で洗った被服類にアイロンをかける作業に特化した新業態です。また、雇用対策としてスタートしたため、生産性を上げてはならず、ワイシャツであれば1時間に6点仕上げとされています。その結果、4年間で500〜600店舗、2万人の雇用増加(人口の約2パーセント)という成果を上げました。また寝具類(ピローケースやシーツ類)も多く、スティーブンス・クリーナー(創業75年)では全体の70%だそうです。オーナーの方針は、《お客様の家庭からでる品物はなんでも受けたい、良い品質で喜んでほしい》とのこと。料金はシーツが240円、ピローケースは120円という低料金のため、若年層の需要も増加し、同時にドライ需要も増加してきているそうです。
いま、クリーニング需要が低迷しているのは、我々が提供しているサービスとお客様が求めているサービスが合ってないからかな?と思いました。アイロニングとは我々で言う《プレスのみ》で、私自身《プレスのみ》は、今まであまり重要視していませんでした。クリーニング側の観点だけのサービスでは、これからは生き残れないと思います。もちろん、政府のバックアップもないわけですから、そう簡単に明日からアイロニングショップをやる!という訳にはいきません。しかし、今回の講話でなにかヒントを頂いたと思います。
(星 研一) |
|
|
第3講座 あえて困難を楽しむ! |
平松 庚三 氏 |
講演の冒頭に平松先生が叫んだ言葉は、「自分の経営論をまず見直そう」でした。唐突に何を言い出すかと思いましたが、話が進むにつれ先生の考え、言葉の重みが胸に刺すように伝わり、最後には「時代に先駆けるためには早急に見直しが必要だ!」と強く感じることができ、自分自身を今までとは違った観点で見つめ直すことができました。
先生のご指摘通り、人間の長い歴史の中で変化が最も著しいのは現在を含むたった100年程度。今後もこの変化は継続されることが予想されます。この状況下、我が社はどのように進化していくのか、企業価値(経営者を含む)を高める為に何をすべきなのか、自社のポジショニングを常に認識しながら戦略の見直しを進めることの大切さを教えて頂きました。なぜこれほどまでに説得力があったのでしょうか?それは先生自身が日本で一番困難、且つ厳しい経験をされた方であるからでしょう。
また、平松先生はクリーニング会社を「目に見えない、持てないProduct」と例えられました。野球チームは「目に見えるが、持てないProduct」とし、具体例と共に非常に解りやすくProductが持つ本当の姿を把握することができました。
正にクリーニング会社はいくつものサービスが層を成し、全てのサービスをお客様に満足頂くことが完成されたProductであることを気付かせてくれました。勿論、このProductを時代に先駆け進化させていかなければなりません。
ほっと一息つくことなく、私達の挑戦は続いていくこともです。
「リーダーは根明でなければならない。又は根明の振りをしなければならない。」この言葉も非常に印象に残りました。人が作り上げる法人(企業)は、人が中心となりPositiveなスパイラルを作っていく必要がある。それには目標、夢、ゴールを持たせることが最大の機動力ですが、リーダー自らが根明でなければ社員を良い方向に引っ張ることができないと、自分なりの解釈をしました。
人は空気、水、夢で生きていると言われる平松先生は、自らをまだまだ小僧であると言われ、アクティブなシニアを応援する小僧.com株式会社の成功に全精力を注がれています。平松先生に負けじと、どんな困難な目標にも挑戦していきたいと強く思った次第です。
(本間秀之)
|
|
|
第4講座 元気の出前 |
中川 政雄 氏 |
力強い挨拶。見事なパフォーマンス。見るものを引き付ける存在感。
「物に溢れた今の時代だからこそ売りに行かないと」―地元の信用金庫で培ったノウハウは、「ここしかない」「ここで自分を立てる」という力強い決心・覚悟のあらわれだろうと感じました。
「職場は一将の影」―職場が良くなるのも悪くなるのも社長次第。組織として強い組織、伸びる組織は全てに対してリンクしている。結果を出せない社員は無意識のうちの「どうせ」の気持ちが出てしまう。「どうせ」を⇒「やってみよう」に変えることが大事。部下を育成できない上司は1〜10まで口を出しすぎ。本気で職場を改善するならば3ヶ月で変えられる。また、印象的だった社員育成法は、ズバリ「笑顔」―顔と身体に表情をつけること。基本の基本、その当たり前を徹底する事の大切さを実感しました。
<人は化ける(化ける条件が整う三つの柱)>
@人との出会い A仕事との出会い B言葉との出会い
大切な条件も出会っただけではダメ⇒大事なのは気づき、行動する事。そのために常にアンテナを立てていることが大事。
今の時代、本気で部下の育成を考えるならば特性を理解、把握することが大事。
「カーリング世代」=周りが、親が道を作ってくれるのが当たり前と思っている世代。
「ETC世相」=「ETC」のバーは近づいてきてはくれない、車が近づいてバーが開く。だから社長、幹部が新人社員に歩み寄る事が大切。
どんな事でも共通している事。人は「期待され」「頼りにされ」「必要とされ」やりがいを持ち成長する。全力で、汗をかき、講演する中川政雄氏の姿に参加者の心が動かされ、動機付けられる。「一生懸命のところには新しい空気、仕事が入ってくる」なるほど、と感心させられました。
(大槻 充) |
|
|