第23回経営研究会は、『業績が上がらないのは社長の所為?』と題し講演会討論会を、
平成15年7月12日 (土)、セミナープラザ東中野 にて開催され、日テレ「マネーの虎」でおなじみの文野社長、最高裁にて「中古ゲームソフトの販売を認める判決」を勝ち取った金岡社長
お招きし、貴重な講演とパネルディスカッションによる、ご意見を拝聴し参加者全員の感動のうちに閉幕した。


文野社長の講演は、イートエンド(株)の会社概要からお話が始まりました。
現在従業員1千名、年商83億円(平成15年3月)、総店舗数227店舗。
その内容は何ヶ月か前にJCPCニュースで聞いたときよりも拡大しています。
そしてその経営理念「時代の変化を的確にとらえ」などとお聞きするうちに、文野社長が前回聞いたときよりも前進している様子を知ることになり、事業が成長している会社はトップが進化しているのか?!と、当初から驚かされたのでした。

「よってこや事業部」の中で「ラーメンにおける新しい市場の開拓」「マネージメントの進化形」「チェーン理論の否定」。 「王将事業部」の大阪王将・長尾店のリニューアル。 そして「マルチフランチャイズ事業部」での「サンマルク」の2千円と5千円の間の3千円をターゲットにした戦略。 コートロザリアンの「スタバは敷居が高いので、オジサンでも入りやすい喫茶店の戦略」。また「フランチャイズ・システムにおける、ザーとジーの関係」など、どれをとっても興味深いお話でした。

そして事業戦略として「生活日常食及び食品のブランドポートフォリオ」として捕らえ「1万円以上の商売は絶対にやらない」と自社を「カジュアル業態ゾーン」だとKFC(競争優位)を分析するのです。
また成長を遂げている中小企業の共通点として「業態の革新力」があり、「スピーディーに新しい事に取り組めるか」であるとし、それにはフランチャイズ・システムを効果的に取り入れるかだとし、女性が消費する新市場にITを活用し、継続的な革新能力を持ち合わせた企業こそが、成長の条件だと言うのです。

文野社長のお話は引き続き社長としての心構えなどになり、成功者に共通するパーソナリティーとして「相手の人格を認めようと努力している」「威張らない」「説得力がある」「議論をあまり好まない」「言動が不自然でない」「絶えず大きな夢と希望を持っている」などとお話頂きました。
最後は時間が足りなくなり、もっとお話をお聞きしたいというセミナー参加者の意見が続出するほど、本当に素晴らしい講演でした。(山辺直樹)


「カメレオンクラブ」というファミコンショップは以前から知っていました。しかし、著作権をめぐって、大手ファミコンメーカーと最高裁まで争った会社であることは知りませんでした。
40坪の小さな家財道具のリサイクルショップから、ファミコンショップのフランチャイズを展開、170店舗、年商150億円にまで一気に駆け上がった会社、そして会社の名前が「上昇」、さらに一流企業を相手に最高裁まで戦い抜く会社の社長「金岡勇均氏」。
どんな人なのだろう。物凄いカリスマ性、物凄い自信家?お話を伺うまでは、勝手な想像がドンドン膨らんでいました。
ところが全ての想像は覆されました。物静か、冷静、論理的、謙虚、やさしさそんな言葉が浮かんできます。

正に「会社の業績は社長の人格だ」を実現されている方でした。おごることなく、素直な言葉でのお話は逆に自信の現れなのだと思います。たぶん創業当時の氏と現在の氏は大きく変身されているはずです。社長の成長=会社の成長なのではないでしょうか。と言うことは「自分次第でどうにでもなる」わけで、パネルディスカッションでご披露いただいた社長のあるべき姿に向かって、私も謙虚に歩んでいきたいと思います。(小泉希仁)


       
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