第28回経営研究会は7月3日(木)、4日(金)の二日間に渡り、
株式会社川島織物セルコンおよび株式会社IDCを見学しました。
●施設見学:叶島織物セルコン
織物文化を学ぶ
巨大な緞帳の製作現場
(株)川島織物セルコン・青戸会長
この度、川島織物セルコンの会社訪問させていただける事を知った時点から、只ならぬ期待を持ってお伺いさせていただきたいと思っていました。
正直申し上げて、何を知りたいか、見たいかが即座に浮かんだ程でありました。
恥ずかしながら、私にはカーテンの一流メーカーであるとの認識のみで、その中途半端な知識の中での想像ではありましたが、第一に、「カーテンは装飾品や室内の装備品と考えられて作られているのか?生活消耗品という捉えられ方はしていないのだろうか?」。次に、「商品によって洗濯による変質の差を見ると、その製作基準に何かの考え方があるのだろうか?」と失礼な言葉でありますが、私の頭の中で想いを巡らせておりました。
最近の言葉で言うと「ぶっちゃけ、洗濯するの難しいんですけど、どうなん?」であります。
会社を見学させていただいた当日、大きな企業でありながら、とてもご配慮ある歓迎で快く迎えていただき、ただただ恐縮でありました。
始めに感じた事は、最新の機械設備や技術ばかりにとらわれず、原点を大切にする素晴らしいメーカーであり、機械(モノ)を大切に使われているところからも、その商品には『魂』が込められていると衝撃を受けました。一緒に参加させていただいたクリーニングの同業者からも驚嘆と圧倒の声が上がっておりました。
私共、クリーニング業も設備の躍進はありますが、革命的な技術の変化などは無く、業の創始以来、根本的な原理・原則は何も変わりありません。
“手の仕事は機械に勝る”“技術の継承”“チームワークでの意思疎通の難しさ”、私は「ああ、同じだ」と心で何度も繰り返し呟いておりました。
最後の会議の中で、会長、社員の方々の改善への非常に前向きな姿勢や取組みをうかがい、本当に頭の下がる思いであり、最初に考えていた全ての事柄は、「このメーカーさんなら、きっとユーザー、メーカー、アフターケアの私共の業と共に歩んで、より良い商品を世に送出していただける」と感じ、これからの近い将来に大きな安堵感を持って川島織物セルコンをあとに致しました。
大阪弁で言うと『めっちゃよかったわぁ』でした。
(米田喜一)
●工場見学:鰍hDC
組織は人
株式会社IDC・和田会長
株式会社IDC・和田社長
今回の研究会2日目に、姫路市に本社を構えられる(株)IDC様の今年3月に竣工された工場と、近くの直営店を見学させて頂きました。バスの車出する熱排気筒の設置等です。また、エコ・省エネを考えガスボイラーに切り替えるなど積極的に取り組んでいました。
また、和田社長は、大学卒業後白洋舎さんで現場の修行を終えた後に2代目経営者育成の為の超一流の講師がそろった全寮制の学校で学び、素晴らしい体験をされたということです。若手経営者としての今後のご活躍が楽しみです。一方、経営店舗数からスタッフの方々も工事期間中大変な努力をされたと思います。創業期であれば家内工業的な運営で良いのですが、社員さんに業務を任せる規模になりますとそうは行きません。社員さんに良い仕事を行ってもらう為、自分の勤める会社に誇りを持てるようにする為の環境作りは経営者の責任ということを再認識させて頂きました。
(松本賢一)